2013年02月04日

生活保護の支給額切り下げは、いずれ自分たちの首を締めることになる。

2013年度政府予算案に、生活保護の支給水準引き下げが盛り込まれた。
生活扶助費の基準額を受給世帯平均6%強引き下げる。
期末の給付見直しと合わせ、扶助費全体で8%の削減を見込む。節約できる国費は3年間で743億円になるという


切り下げの理由として、労働者の賃金が生活保護支給額を下回る逆転現象が生じており、是正の為だとしているが、それを是正と言うか?
賃金を上げることこそ是正であり、生活保護の支給額を切り下げても何の解決にもならない。


ネットを見ると、ざまあみろとか、嫌なら働けとか、心ない言葉が散見される。
こういう言葉が見られるということは、自民党の目論見は達成できたことになるのだろうが、私は想像力が欠如しているとしか思えない。
生活保護は最後の最後に頼るべきものであり、自分たちがそういう状況にはならないと本気で思っているのだろうか。
自分たちが生活保護を受ける立場になったときに不遇を味わうことになるのだが、それを了承しての言葉なのだろうか。


言った言葉は自分に返ってくる。
いざその立場になった時に不遇を味わうことになっても、それは因果応報だ。


●本当の是正は不正受給者の撲滅

生活保護の一番の問題は不正受給である。
働け無いのに働かない、そういう人たちのために必要な人が割を食うのは間違っている。
不正に需給している人たちを社会復帰させることこそ急務であり、その為に最低賃金を引き上げる必要がある。


また、不正需給を斡旋する人間や、生活保護者へたかる者を撲滅することこそ本当の是正だ。
それを一足飛びに受給額の切り下げをしようと言うのだから、それは論点のすり替え以外のなにものでもない。


●生活保護受給額の切り下げは生活レベルの低下

生活保護の趣旨は、「生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としています。」となっている。
需給額を下げるということは、この、健康で文化的生活の水準がそのまま下がることを意味する。


今回の支給額の切り下げの発端が最低賃金との逆転現象であるならば、支給額を切り下げたのだから賃金の方はそのままにされる可能性が高い。
だから、この問題は生活保護受給者のみならず、需給していない人にも及ぶ可能性が高いのだ。


しかも、安倍政権では2%のインフレターゲットを掲げている。
物価が上がっても賃金や支給額がそのままであれば(きっとそのままとなるだろう)、それは生活に跳ね返ってくる。


そして、消費税の増税が待っている。
合算すると15%(消費税が10%になったとして)近く負担が増えることになる。
自民党がどれだけヒドイことをやろうとしているかお分かりになるだろうか。


●生活保護受給額切り下げを良しとすることが一番怖い

私が一番怖いのは、社会的な弱者に不遇をさせておいてそれで良しと考える人たちが多いことだ。
アンケートによると、自力で生きていけない人たちを国や政府は助けるべきだとは思わないと言う人が
日本では三人に一人以上もいるという。
日本 38%
イギリス 8%
フランス 8%
ドイツ 7%
中国 9%
インド 8%

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111114/223822/?rt=nocnt

皆自分のことで精一杯なのは分かるが、これで良しとする社会が一番怖い。
助け合わないのであれば、人は何の為に生きているというか・・・。



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posted by topolino at 08:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース/時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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