2013年04月26日

最高裁の判決を受けても環境省が水俣病の認定基準を見直さないのはなぜか?

水俣病と認定される患者の幅を広くとらえた最高裁判決が出た。
熊本県が水俣病と認めなかった人を「個別に検討して認定する余地がある」として行政の運用に見直しを迫る内容だ。
しかし、認定基準を定める環境省は裁判の争点となった1977年基準を見直さない方針を示した。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201304190571.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201304190571


認定基準を見直さない理由は何か。
一にも二にも金がかかるからだろう。
いままで水俣病でない人が水俣病であると認定されれば賠償金が生じる。
それをしたくないから認定基準を見直さないのである。


昨年申請が締め切られた、水俣病被害者救済の特措法へ申請している人が約65000人おり、潜在的にはもっとたくさの患者の方がいると見られる。
当然認定基準を緩和すれば、一人あたり1000万円以上の保証金がかかり財政を圧迫する。


でも、実際水俣病になっている人からしてみればどうだろうか。
手足のしびれ、ふるえ、脱力、耳鳴り、見える範囲が狭くなる、耳が聞こえにくい、言葉がはっきりしない、動きがぎこちなくなる、などの症状が起こるというが、実際に症状が出ているのに国が認めてくれず、その怒りをどこに持って行けば良いのか。
http://digital.asahi.com/articles/OSK201304230083.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_OSK201304230083


以前読売新聞の社説に、認定基準の緩和は「より多額の補償を求め、司法に水俣病患者と認定してもらおうという訴訟が相次ぐことも予想される」とあったが、水俣病になった人が悪いとでも言っているかの論だ。
同社説において、「被害者を幅広く、迅速に救済することが、いかに大切だったか。水俣病問題の教訓である」なんて偉そうなことを書いているが、矛盾していると思わないのだろうか。
幅広く、迅速に救済する前に国は隠す。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130416-OYT1T01534.htm


●原発事故で将来同じ事が起こるだろう

金を払いたくないから水俣病を隠し、認定基準を厳しくした。
これと同じことが将来絶対起こると考えている。
福島第一原発の事故である。


東電は国とグルになって被爆の実体を隠そうとしているが、5年後か10年後か、被爆由来による疾病の増加してくるだろう。
チェルノブイリの除染作業員の話だが、発症のピークは10〜15年後だそうだ。
https://twitter.com/Ani2525/status/325257497021669380/photo/1


私が住んでいるのは千葉県であり、そこで採れたものも普通に食べている。
直接飛散してきた放射性物質による外部被爆、吸引や作物による内部被爆はけっこうな量にのぼっていると思う。
もちろんホールボディカウンターで測ったところで非検出だろうけども。


将来、東電は国や御用学者っとグルになって、そういう事実は確認されていないとして絶対に隠す。
以前読売新聞の社説において、幅広い保証をすることが水俣病から学ぶことだ、とあったが、それは違う。
水俣病から学ぶべきは、国民は国がウソをつくこと、国はウソをつかないことを学ぶべきなのだ。


でも、ウソをつく理由が金や利権を守りたいが為だというのは、人としてなんとも寂しい事実ではないだろうか。



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posted by topolino at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース/時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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