2013年10月14日

今更ながら、声優原田ひとみさんの生活保護の方への発言を考えてみた

今更ながら。声優、原田ひとみさんのツイッターでの「生活保護って、病気で働けない人や高齢者の方以外に必要なの?って思ってしまう…。うちも借金出来てお米すら買えない時期も、家族総出でバイトした。不思議でならない…」という発言が頭の中をグルグルしだしたので私なりの意見を書いてみたいと思う。
なんで今頃出てきたかというと、アニメ、機巧少女は傷つかないのHPで原田ひとみさんの名前を見たからかもしれない。
http://www.machine-doll.com/


尚、原田さんについてはツイッターの件の発言で知った。
どこかでお声なり歌なりを聞いていたのかもしれないけども。


原田さんの発言についてはこちらにまとまっているので詳しく知りたい方は参照願います。
http://getnews.jp/archives/398546


●自分もできたから他の人もできるはず?

原田さんの発言の根っこにあるのは「自分ができたのにだから他の人にできないはずはない」という思いであろうが、言葉を悪くすれば「自分がやったのだからお前もやれ」となる。
そして「自分と同じような境遇の人が苦労しないで生活保護を受けているのは納得できない」と変換されていく(全部推測ですが、そんなに間違ってはいないかと思います)。


似たようなことで、多分多くの人が経験しているであろうことがある。
学校での上下関係である。
特に部活では、上級生から下級生へのイジメとも思えるようなシゴキがある(いわゆるパシリなんかも一応シゴキに入れます)。
なぜそんなことをしたのか?という問いに対しての答えは、自分も同じようなことをやられたからである。
だから下級生も同じ目にあわせてやる、あわないとおかしい、あわないのは納得出来ないと、負の感情が渦巻いていく。
どこかで断ち切られなければならない負の連鎖ではあるが、そのように連綿と続いていってしまう。


原田さんの発言にも同じことが言えないだろうか。
原田さんも辛かったのだろう。
でもそれは望んでそうなったことではないと思う。
そういうことに対して鞭打つようなことは、感情では納得できないのかもしれないがやはり間違っているのだと思う。


●なぜ保護を受けなかったのか?

そんなことを聞く立場に私はないけれど、逆に訪ねてみたいのは、なぜ保護を受けなかったのか?ということである。
保護を受けるということが全く頭をよぎらなかったのか?
そんなことはないだろう。
働けたらか?
そうだろうか?
推測だけれど、悪いと思ったからではないのだろうか。
もしくは体裁か。


「ホームレスの実態に関する全国調査」によれば、ホームレスの中で「生活保護を受けたことがない」のは68.5%で、その理由の内訳は、「制度を知らない」が6.6%、「制度は知っているが自分は利用できないと思っている」が12%で、「制度を利用したくない」が46.4%と最も多かったという。
住居を失うような状況になって尚、生活保護を受けるよりはホームレスの方がマシという実態なのである。
原田さんのご家族も同じような考えだったのではないだろうか?
つまりは、原田さんの発言の裏にあるのは「生活保護って、病気で働けない人や高齢者の方以外に必要なの?それなのに受けてて悪いと思わないの?」ではないだろうか(これも推測)。


生活保護は当然の権利であるにもかかわらず、受けると悪いものというプロパガンダが成立してしまっている。
それはもちろん不正受給ばかりを煽り立てるメディアと政府によるものであり、その方が都合が良いからである。
生活保護を切り下げることによって、最低賃金を上げないことができるからだ。
http://diamond.jp/articles/-/32693


●生活保護は自立する為の支援制度

原田さんの発言は、生活保護のそもそもの目的を間違えているからだと思う。
生活保護は働けない人を支援するのはもちろんだが、働ける人も一時的に救済し、自立させることに目的がある。


この法律は、日本国憲法第二十五条 に規定する理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とする。
これは生活保護法の第一条である。
そして、働けるものは生活保護を受けてはならない、なんてことは書いてはおらず、実際ワーキングプアの方が生活保護費以下の給与である場合には差額を受け取ることは一応は可能だ。
しかし、自民党の言うように生活保護法が抜本改正されれば、実質使えない権利となる。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/d88438bbf5885b57a95a752626a3161b


もちろんあえて曲解させているのはメディアであり政府である。
ハリーポッターの作者、J・K・ローリングさんが生活保護を受けながら執筆していたのは有名な話だ。


そうすると、問題なのは生活保護を受けることではなく、そこから自立していくことにあることが見えてくる。
職業訓練を受けてせっかく生活保護を断ち切れたと思っても、給料は生活保護とほとんど変わらず、もろもろを引かれれば当然それ以下となる。
それが分かっているのだから、できるだけ生活保護を受けていようと思うのは当然ではないだろうか。


自立を促すには最低賃金を引き上げ、労働環境を改善し、働いたらまともな生活ができるようではいけない。
しかし政府は生活保護を引き下げるという、真逆のことをやった。
これで自立ができるだろうか?


政府は生活保護を受けること自体が悪いことであると、不正受給者をこぞって取り上げ、窓際作戦があたかも正論であるかのように振る舞う。
この結果待っているのは、私達が切羽詰まった時には冷徹に窓際でさよならを告げる冷たい世の中であろう。


「働かざるもの食うべからず」は正しいのだと思う。
しかし、働いても食うに食えない。
または、食うだけしかできない現実というのは、果たしてそれは人間をやっている意味があるのだろうか?


これが生活保護における本当のことである。
本当のことを言うと怒られるのであれば、私を怒るのは国か行政かwwww

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