2014年01月28日

冷凍食品の農薬混入事件。やっちゃいけないことだけど、なんか責める気になれない・・・。

マルハニチロホールディングス(本社・東京)の子会社アクリフーズの群馬工場(群馬県大泉町)で製造された冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された事件で、群馬県警は25日、この工場の契約社員の男性を逮捕したと発表した。
http://www.asahi.com/articles/DA3S10945647.html


同工場の契約社員の年収は200万円前後であり、男性はよく給料が安いといっていたとのこと。
http://hamusoku.com/archives/8231990.html


男性は犯行を否認しているので、犯人かどうかは分からないが(発覚したあとにも物的証拠を抱えておくなど、疑問がある)、一応犯人ということで話を進める。
今回の事件で農薬入りの食品を引き当ててしまった人はたまったものではないし、最悪の場合死者も出たかもしれない。
だから絶対にやってはいけないことなのだけれども、男性の境遇を思うとどうにも責める気にはなれない。


年収200万円前後でさらに減額されようとしていて、工場の勤務はそこまで楽なものではないのだと思う。
200万円で諸々を引けば、生活はギリギリだろう。
もちろん貯蓄に回せるわけがない。
男性が文句をいうのも分かるのだ。
農薬混入という最悪の手段を用いてしまったとしても、一方的に責める気にはとてもなれない。


従業員を安い給料で使い捨てるブラック企業の問題が取り沙汰されているが、今までは黙って使い捨てられていたかもしれない。
だが、黙っていないで強行手段に出る従業員もいるということも、企業側は考慮しなければならないのかもしれない。
リンク先のコメントにもあるように、やらないだけで思っている人はたぶんたくさんいると思う。
こういうことを避ける為に、ある程度の給与と正社員という待遇こそ必要だと思うのだが、結局事件が起きなければ経営の方には分からないのである。


ただ、一回こういうことがあると、まず間違いなくしわ寄せは従業員の側にいく。
手荷物検査やラインに入る前の身だしなみチェックの徹底など、間違いなく面倒くさい側へ強化されるだろう。


一方でアクリフーズとしてもマルハニチロホールディングスの子会社であるわけで、例え従業員を安く使っていたとしてもそれほどボロ儲けしていたわけではないのだと思う。
単価をこれでこれだけ作れと親会社から言い渡され、それを達成するためには、従業員をこのくらいの給料で使わなくてはならなかったのだと思う。


そうなると悪いのは親会社ということになるが、私達が冷凍食品を安く買えるのは、間違いなくこの構造と安く使われている従業員の方々のおかげである。
もし、この構造を変えたいと思うのならば、食品の値段が上がっても文句はいわないことに尽きると思う。
余談だが、こうやってデフレとなってしまったものを、金をばらまくことで値段が上がる方向へも持っていこうとしている。


今回の件は従業員の一人の暴走というだけでなく、その予備軍がたくさんいるということを突きつけたと思う。
これは今の日本の陥っている構造自体に文句をいったと等しいから、たぶんアベノミクスのような小手先のことでは解決しないと思う。
相当根深いことだと思う。



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posted by topolino at 08:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース/時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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